mabuchiのblog

京都トレーニングセンターで、地域から世界を目指すアスリート/ジュニアアスリート/パラアスリートのサポートをしています。M.S. JATI-ATI 健康運動指導士。本ページにて言及した内容は京都トレーニングセンター等とは一切無関係であります。従って、これに関してのお問い合わせやクレームは一切お断りさせて頂きます。

#7 体組成を測定するということ ~障がい者競技スポーツ選手に対して~

体組成

多くの場合「体脂肪率」を指す場合が多いですね。

この体脂肪率を測定する“ゴールデン・スタンダード”と呼ばれる測定方法があります。

 

水中体重秤量法

 

これを測定できる施設は、そんなに多くないと思います。

簡単に説明すると「大きな水槽の中に潜って、水中にいるときの体重を測る」という感じです。

もちろん体内ガスの問題も考慮にいれないといけませんが、簡単に説明するとこんな感じだと思います。

 

この「水中体重秤量法」を基に、様々な測定方法が生まれています。

 ・空気置換法

 ・インピーダンス

 ・キャリパー法

などなど

 

どの測定方法を選択するかは、その施設(体組成を測ろうとしている場所)にどんな測定機器があるのか?というのが大きなポイントになるかと思います。

 

それでは、障がい者競技スポーツ選手、特に車椅子アスリートや下肢装具を着用している選手に対しては、どのような測定方法がよいのでしょうか?

健常者と同じような測定で果たして良いのでしょうか?

 

この問題は、早急に解決しないといけない問題だと思います。

#6 アスリートの主観と客観

先日、選手と話をしていて

「自分の感覚として“いい感じ”で試合をしても、記録・成績が良くない場合がある」

「自分の感覚として“良くない”と感じた試合では、記録・成績が良い場合がある」

このような相談(?)がありました。

 

コーチであれば、この種の相談に関して、適格にアドバイスをされると思います。

しかし、自分たちは、あくまでも「サポート」という立ち位置。

ましてや、自分が経験をしたことがない競技・種目であればなおさらです。

 

このような場合、どうするか?

 

それは、あくまでも「科学的」「客観的」という側面から、どのようなサポートをすればよいかを考えることだと思います。

考える場合、選手はもちろんのこと、コーチとも相談できれば、なおいいです。

 

今の環境下で、「最大限何ができるか?」ということを考える力が試されると思います。

#5 理想的なアスリート・選手サポートとは?

アスリートのサポートについては、いろいろな体制があります。

まずは、どのような「事業」で行っているのか?

 国単位の国家プロジェクト的に実施しているのか?

 県単位の事業なのか?

 市町村単位の事業なのか?

 チーム単位の事業なのか?

 個人単位の事業なのか?

国>県>市町村>チーム>個人という順番で個々の選手との接点や関わる密度に変化が生じると思います。

 

タイトルに記載した「理想的な」という部分に関しての答えは、「選手が満足いくことができる結果を残すことができた」ということが答えになると思います。

 

しかし、サポートを行う人の力量に応じた対応をしていかないと、逆に選手にとって不利益となってしまう場合があります。

 

この力量の見極めがサポートする側にとっては大事だと思います。

 

#4 競技スポーツをみる眼

最近、多くの競技スポーツをみさせていただく機会が増えています。

ただ、漠然とみるのではなく、考えながらみています。

 

一番の着眼点としては、

 ・どの筋肉を使っているのか?

 ・どのような能力が必要なのか?

当たり前ではありますが、なかなか難しいです。

 

指導者・コーチの方に伺ったとしても、「本当?」と思うことがあります。

やはり、継続的に近くでみて、時には実際に行ってみるということが必要となります。

 

頭でっかちではいけません。

 

必要な能力としては「洞察力」「観察力」でしょうか。

 

その先に、様々なサポート(測定・トレーニング指導)を見据えなければなりません。

#3 和歌山から日本へ世界へ

和歌山から「日本代表選手」や「世界と闘うアスリート」が多く輩出されつつあります。

 

もちろん、「中学校の大会で優勝したい」「インターハイで優勝したい」という選手もいて、おかげさまで多くの方々をサポートさせていただいています。

 

サポートをさせていただく際に注意しているのが、「私の立ち位置を明確にすること。」

どこまで、関与していいのか?

 

これは、指導者あるいは選手と十分に確認していかないといけません。

また、私の所属先の考え方もあります。

 

今後、2015年和歌山国体へ向け、当施設が医科学サポートの中核機関として期待されています。

全競技に対して、不公平感が出ないように配慮する必要もあるからです。

 

競技団体によっても温度差があるので、うまくコーディネイトしないといけません。

 

しかし、選手にとっては、関係ない話で、日本・世界を目指すためにサポートを続けて行こうと思います。

 

#2 健康運動指導士の英語表記

健康運動指導士という資格はご存知でしょうか?

 

(公財)健康・体力づくり事業財団の認定資格です。

日本国内における健康増進に関わる資格のひとつです。

 

この「健康運動指導士」の英語表記が

Health Fitness Programmer

だそうです。

 

Program(プログラム)はWikipediaによると…

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ある物事の進行状態についての順序・組み合わせ・筋などのこと。及び、それを書いたもの。例:金融再生プログラム

⇒ 計画予定スキームスケジュールデザインプランプロジェクトプロットなども参照のこと。

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と書かれています。

このような視点での運動指導が大事です。

#1 運動指導のポイント

運動指導のポイントは、経験がある方ほど、引き出しが多いと思います。

最近よくお聞きするのは、「的確に、端的に、アドバイスをくれるとためになる」ということです。

例えば、ストレッチひとつにしても、「どこを伸ばすのか?」「呼吸はどうするのか?」「目線はどうするのか?」と細かくアドバイスをすることです。

ストレッチの手技は、様々ありますがここでは触れません。

 

細かすぎてもいけませんが、そこはクライアントさんの顔色をみて判断します。

私の場合には、あまり一度に多くのことをアドバイスをしないようにして、ポイントを3つくらいにとどめます。自分も実際に行い、その動きをそのまま声に出して表現します。

「クライアントさんにやってもらい、自分は指導する」という方法もありますが、指導する場合にどうしても「上から目線」になってしまわないように、注意が必要です。「上から目線」とは、「態度」もありますが、「姿勢」もです。目の高さを一緒にするのが大事ですね。